お答えします。
新庄学園の寮は、通学が困難な遠方の学生のためだけにあるのではありません。
新庄学園では、寮生活は学園人間教育の重要な一環だと考え、1909(明治42)年以来、100年の歴史と伝統がある『新庄学園男女寄宿舎教育』が現在も脈々と受け継がれているのです。
寮生活で学んだことは一生の宝です。豊かで充実した人生に必ず役立ちます。それはなぜだと思いますか。寮生活を通じて本当の学力が身につくからです。
本当の学力とは?
自分と回りの人を大切にし、ともに幸せに生きる力です。寄宿舎生活を通じて幸せに生きる力の基礎となる『心力』を培います。
1. 基本的生活習慣の確立
気持ちのよい挨拶、きちんとした身だしなみと言葉使い、清掃と整理整頓、約束と時間厳守、規則正しい日常生活。
人としてきちんと生活していくための基本を繰り返し学びしっかり身につけます。
2. 基本的学習習慣
静習(自習)時間の有効活用の中で計画的学習、日々予習と復習の徹底、レポート作成などの自主的学習習慣を形成し、更なる学習発展につなげていきます。
3. 自主、自立のための訓練
舎監の指導のもと寮生徒役員を中心とした日々の寮運営、イベント企画、
生徒による共同使用箇所(トイレ、廊下、風呂、集会室、庭、物干し場など)の清掃と管理、洗濯は各自自分で行うなど自立した社会人、家庭人となるためのさまざまな訓練を継続して行います。
4. リーダーシップ、フォロアーシップの養成
上級生は責任をもって下級生を指導し寮の伝統をきちんと受け渡し、下級生はそれを受け継がなければなりません。
各部屋では最上級生が室長となってその部屋の責任を持ちます。3年生は2学期から大学受験準備などのため、まとまって生活します。
それまでは、各部屋は1、2,3年生の混住です(原則として一部屋に3〜4名)。寮の伝統的教育方針として個室はありません。
特に、上級生はただ上級生というだけでなく人間的にも下級生から信頼、尊敬される存在でなければなりません。
それだけに上級生には立場の自覚と自己に対する厳しさ(自律)が要求されます。また下級生は上級生の教えを素直な気持ちで、積極的に学ぶ姿勢が大切です。
5. 仲間意識と連帯感の強化
役員生徒が中心となって企画運営する寮でのさまざまな取り組み、イベントを通じ楽しい、和やかな時間をみんなで過ごせるように努力します。
その中で仲間意識を育て、連帯感を強め、更に豊かで充実した寮生活を送ることができます。
また地域の方による教養講座や保護者との面談、焼肉パーティなどを通じて地域、保護者との連帯感も強めていきます。
6. 思いやりの心と忍耐力の育成
有意義な寮生活を送るために、寮生活を楽しいものにするにはお互いがお互いを思いやり支えあう気持ちと忍耐(自己抑制)が重要です。
自分勝手な行動は厳に慎まなければなりません。自分の思い通りに何事も行くわけではありません。楽しく、愉快な事ばかりではありません。
我慢しなければならないこともあります。思いやりの心と忍耐力を通じて、よりよい人間関係を結んでいける力、コミュニケーション力を身に付けることができます。
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