「今月のテングシデ」も3年目にはいりました。
みなさんご存じの通り、大朝のテングシデ群落は、世界で唯一、北広島町大朝田原地区に生息している植物群です。昔から地元の方を中心に大切に保護され、平成12年に国の天然記念物に指定され、現在では北広島町の町木にもなっています。
地元である本校では、10年前から中学校を中心に、この地元の宝である「テングシデ群落」を研究テーマの1つとして地域や世界に研究成果を発信してきました。生徒たちは、この取り組みを通してテングシデのすばらしさを知り、研究成果を発信することで多くの方にテングシデと生物多様性に関心をもっていただきたいと思っています。そして少しでも持続可能な社会の発展に貢献できることを期待しています。
今月は、枝に次々と芽吹きがあり、たくさんの雄花が見られました。そして少し遅れて雌花がつき始めているようです。写真のように雄花は前年の枝に、雌花は新枝につきます。
ふしぎですね。
現在多くの皆様は、「Stay Home」で、なかなか外出もできないと思います。どうかこの「今月のテングシデ」を見て少しでもテングシデ群落の季節を感じていただければ幸いです。
文責:教頭 平野 正