今年もテングシデ群落に新緑の季節がやってきました。
枝からは、たくさんの葉が芽吹き、雌花も果苞に変わりつつあるようです。
これからの季節、1年の中で最も生命力を感じる時期です。見る側も元気をもらえるようですね。
今日の観察でうれしかったのは、柵のすぐそばに、この春芽生えたばかりのテングシデ(イヌシデの可能性もありますが…)の赤ちゃんを発見したことです。双葉の上に立派なテングシデの葉がついています。元気に大きく育ってほしいと願います。
ところで、これまでもお伝えしていますが、テングシデ群落は国の天然記念物ですから、決して柵の中に入ってはいけませんし、テングシデの葉や実なども取って帰ってもいけません。このテングシデ群落が末永く大切にされるように、みなさまのご協力をお願いします。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策でまだまだ観察に出かけにくいかと思います。この「今月のテングシデ」が少しでも役立てば幸いです。
文責:教頭 平野 正