梅雨が明けてからすっと猛暑が続いています。いつもは涼しいテングシデ群落でも30℃近くにはなっています。大きいテングシデも小さいテングシデもたくましく成長しています。
今年たくさんついたテングシデの果穂も順調に種が大きくなっているようです。
さて、今回注目したのは、観察道沿いにあるテングシデです。樹齢は200年くらいでしょうか。観察に来たことのあるみなさんはご存じかもしれませんが、幹の穴の奥に蟻が住み着いているようで、毎日幹の中に穴を掘っています。せっせと小さな木の粉を交代で運んでは下に落とします。落とした木の粉が山のようになっています。そこにクワガタムシがいました。穴を空けられていくテングシデは、辛いかもしれませんが、蟻は生活ができます。木の粉の山には、クワガタムシが次の世代のための準備をしているようです。
暑い夏のテングシデもパワーをもらえますよ。新しく作ってくださった東屋で休みながらテングシデを見るのも良いと思います。感染症対策をしてぜひ観察においでください。
文責:教頭 平野 正