今年度も本校自然科学プログラムの1つである「テングシデの研究」がスタートしました。
大朝のテングシデ群落は世界でここ北広島町田原地区にしか存在しない貴重な植物群です。
イヌシデの変異体で枝や幹が曲がっているなどとてもユニークな形をしています。
昭和12年に県の天然記念物、平成12年に国の天然記念物に指定されています。
本校は、「地元の宝」であるこのテングシデの研究をはじめて今年で12年目になります。
本校にとって今年は12が並んだ特別な年です。
生徒が大発見をしてくれるかもしれませんね。
6月1日(水)に中学1年生は、はじめてのテングシデ観察を行いました。
テングシデ群落に到着すると、昨年テングシデの学習をした中学2年生3名がテングシデの観察ポイントや注意事項などを話してくれました。
中学1年生で、今回はじめてテングシデを見たのは72%でした。
観察に入ると、生徒たちは興味深そうに、テングシデを観察し、熱心にスケッチや気づきをメモしました。
観察を終えた生徒からは、
- 「枝がしだれ桜のようになっている。」
- 「なぜテングシデというのか。名前の由来が知りたい。」
- 「なぜくねくね曲がったのか。」
- 「なぜ世界にここだけにしか存在しないのか。」
などの感想を聞くことができました。
この疑問を大切にしていきたいと思います。
来週の第2回は広島大学名誉教授の中越信和先生をお迎えしての特別講義とフィールドワークです。