雨のテングシデを紹介したいと待っていたら、7月になってしましました。
今年は、梅雨明けも早く、本当に雨が降りません。
また、いつもは涼しいテングシデ群落でも昼間は30℃近くになります。
雨の少なさは、テングシデ群落にも影響を与えています。
1つ目は、例年では見られない枯れた枝が増えてきました。
本校の「テングシデの幼木保護の研究」をしている生徒の報告によると、
先輩から観察してきた5年目の幼木が枯れていたとのことです。
また、今年芽生えた稚樹が見つからなかったそうです。
2つ目は、果穂(実)が例年よりずいぶん少ないようです。
来年以降のテングシデの芽生えが心配です。
これからでも遅くないので、災害にならない程度の雨を願わずにはいられません。
しかしテングシデ全体をみると、ほとんどのテングシデはたくましく夏を乗り切ろうとしています。
暑い夏のテングシデからもパワーをもらえますよ。新しく作ってくださった東屋で休みながらテングシデを見るのも良いと思います。感染症・熱中症対策をしてぜひ観察においでください。
そうそう、現在、群落中央への木道が侵入禁止になっています。途中のテングシデの枝が大きくなって通ることができなくなっているためです。ご理解ください。
文責:教頭 平野 正