テングシデの葉もすっかり落ちました。何だかさみしい気持ちにもなります。
しかし、これから3月までは、テングシデの独特な樹形がよくわかる季節でもあります。
はじめてテングシデ群落に来たとき、生徒が「ハリー・ポッターの世界みたい」というのも頷けます。
枝の先をよく見ると、すでに来年の春の準備をしています。新芽の準備(冬芽)です。
落葉樹は晩秋になると葉を落とし休眠状態で冬を過ごします。
春になって活動を開始できるように準備されたのが冬芽です。
冬芽は、葉、花、枝になる芽が小さくまとまったもので、寒さ対策、冬の乾燥から実を守るためといわれています。
ところで、見学においでのみなさまにお願いがあります。
ゴミは必ずもって帰りましょう!
観察に来たこの日、柵のすぐ近くに落ちていたゴミを生徒と拾って帰りました。
テングシデは世界でここ大朝にしか存在していない貴重な植物群です。
これからも私たちの手で守っていきましょう!
この気持ちと行動がSDGsにつながると思います。
テングシデ群落は谷にある関係で、暗くなるのが他の地域より早くなります。
明るい時間に暖かい服装で、ぜひこの幻想的な景色を見においでください。
12月に入ると雪の季節にもなります。
雪のテングシデ群落もとても美しいですよ。
文責:統括教頭 平野 正