

5月は1年でもっともテングシデの生命力を感じることのできる季節です。
たくさんの葉がつき、テングシデ群落は緑一色です。
今年は、たくさんの果穂がつきました。昨年は果穂が少なく残念でしたが、今年は春先からたくさん花が咲いたので楽しみにしていました。秋にはきっとたくさんの種ができるでしょう。
さて、写真を見てどれが果穂かわかりますか。はじめの方で分かる方はほとんどいないと思います。よく見てくださいね。葉と同じ色ですが、少し形が異なるものがあります。この果穂の形が神社などでよく見かける四手に似ていることから、「シデ」の由来になっています。他のクマシデ属(クマシデ、イヌシデ、アカシデなど)も特徴ある果穂の形をしています。
今回の観察では、群落の周りに作ってくださった観察道を歩いてみました。一番高いところから見るとテングシデ群落を上から見下ろす景色を堪能できます。写真を撮るとドローンからの撮影のようです。
5月のテングシデ、ぜひ観察においでください。
文責:平野正(統括教頭)