

春の日差しになってきました。
少し雪も残っている場所もありますが、テングシデたちは枝の先が大きく膨らみ、芽吹きの準備をしています。気がつきにくいのですが、膨らみは2種類あります。少し小さい方が葉で、大きい方が雄花になります。雌花は雄花に遅れて芽吹きます。時間差があるのは面白いですね。
もう一つ面白いのは、テングシデの陰です。ユニークなテングシデの樹形の陰はやっぱりユニークです。天気の良い日に地面を見てみてください。
葉がつく前(4月上旬まで)のテングシデが一番樹形のわかりやすいときです。
今だけですよ。
4月、5月はテングシデが大きく変化するときで、テングシデの生命力を感じることのできる貴重な時期です。この時期もお薦めです。
ぜひ観察においでください。
今回の観察で残念だったのは、テングシデ群落正面の柵の前にたばこの吸い殻が落ちていたことです。
以前も書きましたが、世界でここにしかないテングシデたちが火事にでもあったら、もう地球上にはテングシデが無くなってしまうということです。
これまで人の手で守られてきたテングシデ、これからも大事に守っていきましょう!
文責:平野正(統括教頭)