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2024

【探究】MIEF国際トラベルキャンプ2


 一般社団法人MIEFが主催する 国際トラベルキャンプ について、2日目の様子は高校2年生の山中佳亮君です。



 07/03(火)~07/05(金)にかけてMIEFの主催するトラベルキャンプに参加し、「抵抗と服従」というテーマのもと、平和な世界の実現について考える探究合宿を行いました。 2日目はまず、1日目の午後に行ったワークショップで得た20年後のイメージをもとに、2045年の平和について考え、グループに分かれてディスカッションを行いました。 20年後の平和とはどのような概念になっているのか、平和を実現するために自分たち個人や組織は何をすべきかを論じあいました。 その結果私たちのグループでは、全ての人々の意識改革が必要と考え、そのために平和について考える「きっかけ」を与えることが重要なのではないかということに辿り着きました。

 また、グループ活動を通して、誰も思いつかないような奇想天外な意見も出て、多角的に考えることの重要性と未来の可能性が広がりを知る事ができました。 次に、探究課題(research question)を設定する練習を行いました。 日常にひしめく不思議や社会問題など疑問の対象は自由で、そこに自分なりの「問い」を立て、その「問い」に対して答えを考え模造紙に文章化しました。 更に、それぞれの「問い」に対して、様々な人から意見や疑問を受ける時間がありました。 それによって、自分の感じた疑念をより鮮明に表現できるようになり、探究の質も向上したと思います。

 その後、基町高校を訪れ、高校生の描いた「原爆の絵」を見ました。 これは、被爆された方々の記憶に残る光景を、基町高校生徒と証言者の方々が一緒になって絵に残していく取り組みです。 被爆者の証言をもとに何度も修正を重ねて描かれた作品は、とてもリアルに感じ、「描く」という行為は資料を見るだけでは伝わらない部分まで汲み取ることが出来ることを知りました。 資料を見聞きするだけじゃなく描いたり演じたり疑似体験することでより深く平和について知れるのではないかなと考えます。

高校2年 山中佳亮