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2024

今月のテングシデ(3月)


 例年だと、この「今月のテングシデ3月」では、「春の日差しになってきました。」などからはじめるのですが、今年は、写真のような雪景色です。
 はじめて1月・2月を飛ばしました。あまりの大雪で、テングシデ群落までの道路が不通で観察に行くことができなかったからです。
この日は、今年はじめてテングシデ群落の観察に行きました。道路の雪は除雪してあり、駐車場までスムーズに行くことができました。駐車場からテングシデ群落までの道には、まだたくさんの雪が残っていて、60cmから100cm程度の場所もありました。観察に行った時間は早朝で、雪の表面が凍っていたため、雪の上を歩いていくことができました。
 雪の白にテングシデ独特の樹形がとても美しく見えます。

 冬が続いているような景色ですが、テングシデは春の準備をしています。冬芽も多く膨らんでいました。今年も雄花のつぼみがたくさんついているようです。

 葉がつく前(4月上旬まで)のテングシデが一番樹形のわかりやすいときです。例年4月になると雄花が咲き、そのあと、雌花が咲きます。その後一気に葉がつき始めます。
葉のついていないテングシデと雪のコラボ、今しか見ることができませんよ。

ぜひ観察においでください。


 文責:平野正(統括教頭)