

「今月のテングシデ」の掲載も8年目にはいりました!
みなさんご存じの通り、大朝のテングシデ群落は、世界で唯一、北広島町大朝田原地区に生息している植物群です。昔から地元の方を中心に大切に保護され、平成12年に国の天然記念物に指定され、現在では北広島町の「町木」にもなっています。
地元にある本校では、15年前から中学校を中心に、この地元の宝である「テングシデ」を研究テーマの1つとして探究し、地域や世界に研究成果を発信してきました。生徒たちは、この取り組みを通してテングシデのすばらしさを知り、わかったことを発信することで多くの方にテングシデと生物多様性に関心をもっていただきたいと思っています。そして少しでも持続可能な社会の発展に貢献できることを期待しています。
さて、テングシデ群落にも春が訪れました。3月にはたくさんの雪が残っていましたが、これも溶け、昨年以上に雄花がたくさんついています。
テングシデに花が咲くの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、テングシデには雄花と雌花があるのです。雄花は枝の途中(前年の枝)につくのが特徴で、雌花は枝の先に出てくるのが特徴です。
雌花は雄花より遅れてつきはじめ、葉の色と一緒なのでなかなか見つけにくいです。でもぜひ見つけることにチャレンジしてみてください。
4月、5月はテングシデが一番変化するときです。
この貴重な時期のテングシデ、ぜひ観察においでください。
文責:平野正(統括教頭)